脳は0.1秒で恋をする

本書を勝手に一言でまとめると
「視野を広げて様々なことを受け入れ、納得いく恋愛をしよう」

本書はまず脳科学という観点から,出会って恋に落ちることはどういうことか,男女はどう違うか,ということを議論する.そして恋愛による幸福感や素晴らしさを述べた上で,茂木さんが理想とする恋愛像についてまとめている.

茂木さんが言うように,たしかに僕らはあらかじめ出会いの場を限定している可能性がある.合コンをやるにしても,大学の同期がメインなので同年代とか交友関係に幅が出てこないのは事実.もっと違うジャンルを攻めるべきなのか.また,茂木さんがあるべき恋愛の姿という,「相手の安全基地になる」というのはなかなか味わい深い.若い時はとにかく相手に依存しがち(相手がいないと生きていけない〜みたいな)だけど,そうではないんですね.僕もしっかりとした自分を築いた上で,お互いの足りない部分を補完しあえる素敵なパートナーに出会えたらと思います.

興味を引いたフレーズ:

  • 8:2の法則
    • 趣味の時間は二割にして全力で
  • 扁桃体で恋をし、大脳新皮質で愛を深める
  • 失敗する可能性があるからこそ、胸がときめく
  • 恋愛とはどれだけ情熱をもってバカなことをやれるか
  • 人間関係には効率を求めてはいけない
  • 機会費用:選ばなかった人生で得られるもの,選んだ人生の代償
  • 不良設定問題:正解なんてない
  • ベターハーフ:お互いに違う部分をもつからこそ惹かれる
  • コモンセンス:周囲の気持ちを考えた行動ができるかどうか
  • 根本的な美意識の価値観が同じほうがいい
  • 自分の自分への接し方は自分の他人への接し方と同じ
  • 偶有性:予測できることとできないことが混ざっていること
  • それぞれの個を確立し、自分の中に揺るぎない価値観や判断基準を持っている人こそ『安全基地』を築いていける.
    • 恋愛とは互いを見つめ合うのではなく共に将来が展望できること
    • 拠り所として外に向かっていける関係


脳は0.1秒で恋をする

脳は0.1秒で恋をする