村上式シンプル英語勉強法
Google Japan社長の村上さんによる英語勉強法.その独自のポリシーはなかなか面白い.
英語は”お勉強”ではない
本書の全てはこの言葉につきている.英語は頭で考えて使うものではなく,カラダに覚えさせて無意識に使えるレベルにすることを薦めている.
いやぁ,そうはいっても日本人じゃそんなんするには相当大変でしょう...というわけだが,その通り.村上さんのお勧めする勉強法はかなりモチベーションが高くないと実現できないものばかりである.以下に村上さんが推奨する「読む」「単語を覚える」「聴く」「書く」「話す」の勉強法を記す.
- 読む
- 日本語と同じように英語を読めるようにするため,”300万語読む”
- 単語を覚える
- ビジネスで通用する1万語を覚えるため,毎日1万語を「眺める」
- 聴く
- ネイティブが話す普通のスピードの英語が聴けるようになるため,トータル1000時間,筋トレ感覚で聴く
- 書く
- 「英借文」とブラインドタッチを身につける
- 話す
- 「あいさつ」「依頼」「質問」「意思表現」「相手の意向を聞く」5パターンの基本表現を覚えること,自分および自分の関心事で100の英文を英借文し,丸暗記.
定量的に目標の数字をあげてくれる点はよいのだが,どの項目の驚くべき数字である(汗)しかもこの5つ全てを一気呵成にやりんさいと言う.
ほら,相当英語学習に対してモチベーションの高い人じゃないと無理そうである.しかし,そこまでやらなきゃ英語を使えるようにはならないんだよ.そういうわけである.
読みのポイント
300万語の目安は小説約30冊,ノンフィクションなら約15冊だそうです.後ろに戻らない,パラグラフは息継ぎせず一気に読む.一定のスピードを維持.単語がわからなくても気にしない.読むトレーニングではとにかく読むことに集中する.主語さえわかれば意味が取れるが村上氏の考え.SFは単語がマニアックなのでオススメしないそうです.初心者にはロバート.B.パーカーのスペンサーシリーズや,ジョングリシャムの本がおすすめとのこと.一分間に500語読むのが最終目標らしいです.しんどいなぁ....小説10冊とノンフィクション10冊か.
英語の出だしは以下の12種類だけらしい
- 前置詞で始まったらイントロ.例 In Japan
- 「The 〜」とか「A 〜」なら主語
- 「When 〜」で始まって,カンマがあったら主語
- 名詞ではじまったらほぼ主語
- 「It 〜」なら,「It 〜 that ...」か「It 〜 to ...」となり,だいたいが仮主語
- 「To 〜」なら,イントロもしくはカンマがなければ主語
- 「There 〜」なら,There+動詞(V)+主語(S)で「Sがある」となる
- 「Ving 〜」なら,イントロもしくはカンマがなければ主語
- 「Ving by 〜」なら,カンマまでイントロ
- 「What 〜」なら,文末に?などがなければ主語
- 「〜lyやBut」なら,カンマまでイントロ
- それ以外の特殊なケース
ポイントはやはり読みと聞き,書きだな.1000時間聴くとすると毎日聴いても3年間か...結構タフだぞ.英単語は村上さん英単語本「スーパーボキャブル10000語」を買ってきたので,速読でなるべく多く眺めるようにしよう.
せっかくの機会,この本が提示する難関トレーニングをやり遂げて,語力をつけたいと思う.
- 作者: 村上憲郎
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/08/01
- メディア: 単行本
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